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ツルウメモドキ   2016.1.9

 橋のたもとのフェンスに絡んでいました。少し萎んだ真っ赤な種子が、柔らかな陽を浴びて輝いていました。以前はケヤキのてっぺんまで這い上がったツルウメモドキの実を、ヒヨドリがついばむのをよく見かけました。近年つる性の木が伐採されツルウメモドキも随分少なくなりました。

マユミ      2016.1.15

この時期のマユミの橙赤色の種子は鳥に食べられ、淡紅色の殻の中はほとんどが空っぽでした。でもよく探してみると鳥の食べ残しがあり、割れた殻の隙間から真っ赤な種子が見えました。残された殻の色もしばらくすると赤色を失い淡褐色に変わっていきます。


ムラサキシキブ2016.1.16     晩秋の頃まで艶やかだった紫色の実もほとんどなくなっていました。でもわずかですが紫色を保ったドライフルーツのような実残っていました。

枝の先っぽには春を待つかのように大きな冬芽が付いていました。 

ヘクソカズラ    2016.1.16   

ヘクソカズラの実が、柔らかな冬の日を浴びてひときわ艶やかでした。

草も実も潰したり揉んだりすると独特のいやな臭いがします。鳥たちも好まないと思っていましたが、寒さが進むと臭いが薄れヒヨドリ、メジロなどは食べるそうです。

大寒の頃、一粒とってつぶしてみようと思います。


コセンダングサ    2016.1.16 

 上水路でよく見かけるヒッツキムシです。

逆光で見ると二股になっている実の先端の形がよく分かります。先端は鋭い銛(もり)状で、ご丁寧にいくつもの返しが付いています。なるほど衣服に付着したら除き難いわけです。

種子の頒布のために獲得した形でしょうけど、面白いですね。

センニンソウ    2016.1.16

夏から秋にかけて、草むらに絡まって咲いていたセンニンソウの種子です。センニンソウの名は、種についたこの長い羽毛状の毛を仙人のヒゲに見立てたことによります。しばらくするとこのヒゲは開いてフワフワになり、タンポポのように風に乗って飛んでいきます。


センニンソウ    2016.1.16 

 上記のセンニンソウのヒゲの側に花が咲いていました。初冬のころまで咲いている花を見ましたが、年が明けても花が見られるとは思いませんでした。

盛りの頃の花と比べると、なんと寂しげでしょう。でも薄紅をさした花びら(実はガク)には真っ白な夏の花とは違った良さがあるように思います。

ウグイスカグラ  2016.1.9 

上水路のウグイスカグラの最盛期は3月中旬から4月にかけてです。しかし多くはありませんが正月早々に咲くものがあります。

正月の松がとれたころ、冬枯れの上水路で淡紅色のこの花を見るのを楽しみにしています。


ユキヤナギ      2016.1.16 

 玉川上水へ行く途中の農家の生垣で細々と咲いていました。

 ユキヤナギは普通3,4月に咲きます。今年は、暮れから1月上旬にかけて暖かだったので狂い咲きかもしれません。

思いがけなく春の花を見ることができました。

ナズナ       2016.1.16

畑脇の陽だまりでナズナ(ペンペングサ)がもうこんなに伸びていました。小さな花の花びらは4枚で菜の花と同じです。

北風が当たるところや日陰のナズナは、地表でロゼット状に拡がり、真ん中に小さなツボミをつけて春を待っていました。


ナンテンハギ  2016.1.16

以前、上水路のナンテンハギは初冬の頃まで花が見られると、説明しました。今年は1月の中旬になっても立派な花が咲いていました。でもよく見ると花びらの先に凍みたような跡が見えます。

この時期、花は咲いても花粉を運ぶ虫の訪れは少なそうです。

オオイヌノフグリ 2016.1.16 

 早春に道端に咲く花といえば、多くの方がオオイヌノフグリを挙げるのではないでしょうか。青紫の小さな花を見つけると近づく春が感じられます。

北風があたらない日当たりのよい枯れ草の間に数輪が咲いていました。