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[春に先駆けて咲く花を見つけるー陽だまりに咲く]

〇ホトケノザ 2015.1.16

 畑の雑草として困りものですが、冷たい北風が吹くなか地にはうように咲いていました。赤紫の小さな花を見つけると、「頑張っているね!」と声をかけたくなります。

春の七草のホトケノザはこの草と関係なくコオニタビラコのことです。

ナズナ   2015.1.16

この草も畑の雑草として嫌われています。この時季はまだ丈が低く、地にべったりと放射状に付いた葉(形からバラを意味するロゼットといいます。)の真ん中から5cmほどの花の茎を伸ばしていました。先のほうに2,3mm程度の小さな花をたくさんつけます。

春の七草の一つです。


オオイヌノフグリ  2015.1.16 

 畑の仕切りのツツジを背に、日の光を浴びて咲く一輪を見つけました。明治の中ごろに渡来した外来種です。2月頃には、青紫の花が群れて咲き、花が少ない時季にやがて来る春を感じさせてくれます。

赤紫色の花の日本産のイヌノフグリは絶滅危惧種で上水路では見たことがありません。

〇ウグイスカグラ   2015.1.6

 この花の時季はふつう2~4月頃ですが、上水路左岸の柵内にいち早く咲く株があります。咲きはじめで花が上を向き葉も出ていませんが、時季には花柄を伸ばし葉の間からぶら下がって咲きます。5月頃に熟す実は透き通るように赤く、甘味があり食べられます。


[ケヤキの鱗片状の樹皮の下を探ってみると。]

ムシさん達、ごめんなさい!

ナミテントウ  2015.1.16 

 大きめの樹皮を剥がすとナミテントウが6匹寄り添っていました。ナミテントウの斑紋は黒地に赤点二紋型が多く、他に赤点四紋型、赤地に黒点型などさまざまな変異が見られます。      

 

キハダエビグモ  2015.1.9 

 ケヤキの樹皮の下で足を拡げてはいつくばり、寒さをしのいでいました。色や模様はケヤキの樹肌とそっくりです。暖かい時季は樹皮上をすばやく動き回っていますが、体が扁平なのですぐ樹皮下に逃げ込みます。

体長は5mmほどです。ちなみにクモの体長とは口から腹部の先端までで足は含みません。

キイロクビナガハムシ2015.1.12

 ハムシの仲間の小さな甲虫がいました。このハムシの食草はヤマノイモ科のヤマイモやオニドコロの葉です。

上水路にはオニドコロがたくさんあります。オニドコロの葉が伸びる5月ごろには動き回ることでしょう。

キンイロエビグモ  2015.1.12 

 キンイロ…といいますが通常の体色は赤褐色で「胸の背」の白く長い斑点と「腹の背」の葉のような斑点が特徴です。

体長8mmほどでケヤキの樹皮下でやや縮こまって潜んでいました。暖かい時季は樹木上で過ごしますが、葉裏にいることが多いようです。

 


[冬に活動するガ(フユシャクの仲間)

シャクガの幼虫はシャクトリムシです

クロスジフユエダシャク                  2010.11.29 

 晩秋~初冬に上水路を歩くと、枯葉が舞うように薄褐色のガが低く飛ぶのが見られます。写真は翅があるオスと翅が退化して痕跡程度のメスが交尾しています。フユシャクガの仲間は雌雄の形の違いが顕著なことのほか、口(ストロー)も退化して、羽化後は餌を摂りません。

クロスジフユエダシャク(?)の産卵     2011.12.11

 擬似木の上でクロスジフユエダシャク(?)が産卵していました。このガは通常木の幹や枝の割れ目などに産卵しますが、柱のてっぺんでの産卵は、天敵が少ない冬とはいえ余りに無防備です。何かトラブルがあったのかもしれません。

 


チャバネフユエダシャク                 2015.1.6

 ムクノキの幹のくぼみでメスを見つけました。

 白地に黒い斑点が目立ちますが、鳥の糞に擬態しているといわれています。翅は退化してほとんど見えません。

 フユシャクガの仲間でクロスジエダフユシャクは昼行性ですが、多くは夜に活動します。オスは街路灯などに寄ってくるそうですが、冬の日暮れの観察はまだやったことがありません。

不明のフユシャクのメス            2,010.1.13

 写真もフユシャクガの仲間のメスです。名前は調査中です。

 フユシャクガのメスは、翅が退化して飛べないためフェロモン(性誘引物質)を放出してオスを呼び寄せ、飛んできたオスと交尾します。 

 寒い冬に活動するフユシャクガ、上水路にはもっといそうです。冬の上水路、目を離せません。


[冬の鳥たち

ジョウビタキのオス 2013.2.10

 シベリアや中国東北部で繁殖し、冬鳥として日本に渡ってきます。林の周辺などのやや開けた環境を好みます。

 写真は、上水本町の玉川上水近くの畑の梅に木に止まっているのを撮りました。オスの頭は白、体は黒、腹は赤茶、黒い翼に翼には白い斑点、なかなかおしゃれで可愛い鳥です。

〇ジョウビタキのメス  2013.1.18

 小金井公園で撮りました。

 メスは全体に灰色がかった茶色で翼にはオスと同様に白い斑点があります。全体にふっくらとして優しく愛らしい感じがします。

 ジョウビタキは、ピラカンサやノイバラなどの実や虫などを食べています。


〇コゲラ        2015.1.9

 木の幹を突っついていたコゲラにレンズを向けたら急に飛び立ってしまいました。でも普段見られない羽を広げた姿をカメラに納めることができました。

 上水路では四季を通して普通に見られ、5月頃には枯木の幹に開けた巣穴から顔を出すヒナも見ることもできます。

 コゲラは小平市の市の鳥です。

アオゲラ   2015.1.3

 アオゲラの特徴は、暗緑色の翼や背、腹の横じま模様、赤い斑点の頭などです。

 高い木にいることが多く見つけにくいですが、春の繁殖期には、くちばしでタッタラララッと木を叩くドラミングを聞くことがあります。

日本固有種の留鳥です。


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