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 << 第30回玉川上水路 晩秋~初冬 >>

ちむくい達のページも30回目を迎えました、整理の都合上この回から回数を表示することにしました。

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朝夕が冷えるこの時季でも、草木の実や思いがけなく草の花に出会え、日差しがあればチョウも飛ぶでしょう。

柿の木では熟柿をついばむ鳥たちの声も聞こえます。

1.上水路の錦繍                                         (2017.12.2)

上水路の黄、紅葉は例年12月に入ってからが盛りになります。コナラ、クヌギ、イヌシデをはじめ多様な樹種が織りなす黄~赤茶の模様の中、点在するイロハモミジの紅葉がアクセントになり素晴らしい光景になります。


2. ケヤキ             (2017.11.27)

 高木のケヤキを見上げると赤味を帯びた黄葉が頭上に開け、背景の青空とマッチしてこの時季ではの美しさになります。根元周辺には、枯葉に混じって小さな果実が付いた細い枝が落ちています。葉が付いているのは種子が風に舞いやすくするケヤキの工夫です。 

3. イヌシデ               (2017.12.2)  

 上水路にはイヌシデの高木が点在しています。12月の初旬には鮮やかに染まった黄葉を枝いっぱいに広げ、見上げる眼を楽しませてくれます。低い枝の先には種子を抱く果穂が見えるかもしれません。


4. ムラサキシキブ                                     (2017.12.5)

 ムラサキシキブの名は、紫色の果実を紫式部にたとえたといわれています。上水路の林内、林縁でふつうに見られます。雑木の黄葉を背景に日差しが果実にあたると、つややかな紫色はいっそう鮮やか浮き出ます。

5. シロダモ[雌株]            (2017.11.1)

 常緑広葉樹のシロダモは上水路ではふつうにあります。雌雄別株です。雌株では、花と前年の花から育った赤く熟した果実の両方が付いていることがあります。

葉の脇に付いた雌花は先が白い雌しべが目立ちます。花粉を持たない仮雄しべも付いています。

花と実の両方を見て雌株だと気づくかと思います。

6. シロダモ[雄株]                (2017.11.1)

 雄花は葉のわきに密集して咲き、雌花に比べ黄色が目立ちます。雄花にも雌しべはありますが目立たず果実にはなりません。


7. ヤブコウジ            (2017.12.2)

 高さ15cmほどの小さな常緑の木です。真っ赤で美しい果実は葉の影にあることが多く、散歩中は見逃すかもしれません。赤い果実は翌年の花が咲く頃まで残るそうです。

 庭木や鉢植えにするマンリョウと同じ仲間です。

8. ムクノキ             (2017.11.23)

落葉の高木です。上水路では20mを超えると思われるものもあります。晩秋になり葉が少なくなると、紫黒色に熟した1cmくらいの球形の果実が目立ちます。果肉は干し柿のような甘みがあります。勿論、鳥たちの好物でもあります。

ムクノキは太きくなると幹の基部が板根状に広がります。


9. エノキ                (2017.9.6)

落葉の高木です。エノキの果実はムクノキの果実に似ていますが、大きさは7~8mmでやや小さく赤褐色に熟します。薄い果肉を口にすると、ムクノキの果実と同様干し柿に似た甘みがあります。

上水路には、鳥によると思われる実生の幼木があちこちにあります。 

10.スイカズラ           (2017.12.19)

半常緑つる性の木です。5~6月に葉の脇に咲く花は二つで一組、黒く熟した果実も2個ずつ並んでいます。可愛らしいです。葉はまだ開いていますが、さらに寒くなると内側に巻いて厳しい冬に耐えます。 


11.ノコンギク                  (2017.11.8) 

 上水路のノギクの仲間も11月になるとそろそろ終わりです。道の脇にノコンギクが細々と咲いていました。この頃になると花弁の青紫色がやや濃くなるようです。花が少なくなった上水路を散策中、眼を楽しませてくれました。

13. ホトケノザ          (2017.11.24)

 ハキダメギクと同じ畑の別の場所には、やはり高さ30cmほどもある大きなホトケノザが密生して咲いていました。その育ちのよさは栄養と日差しの恩恵と思われます。

ローアングルで秋の空を入れて撮って見ました。

ホトケノザは、他の地でも日当たりがよければ冬でも花が咲いています。

12. ハキダメギク        (2017.11.24)

 玉川上水近くの畑の端に高さ50cmを越えて大きく育ったハキダメギクがありました。茎は二分岐を繰り返して伸び枝先に一つの花をつけます。50cmにも伸びた株は沢山の花をつけていました。育ちが良いのは、畑の栄養と日差しの恩恵を受けたためでしょうか。

14. ウラナミシジミ         (2017.11.8)

翅の裏面の波模様が特徴で前翅の長さが2cmほどのシジミチョウです。後翅の端の黒点がある小さなオレンジ色の斑点がかわいらしいです。翅の表面は淡青色をしています。

上水路では9月頃からよく見られるようになり、いろいろな花で吸蜜します。幼虫の食草はマメ科の花や果実です。


15. クロコノマチョウ       (2017.11.7)   

 羽の先端が角張ったこげ茶色の前翅の長さは4cmほどもあり、ジャノメチョウの仲間としては大きいほうです。雑木林の中にいますが、昼間より夕方のほうが活発に飛び回り樹液や腐果に集まるそうです。幼虫の食草はイネ科のススキやジュズダマなどです。

16. シロモンノメイガ        (2017.11.3)

 翅を開いた大きさ(開長)は約2cm、黒地に白紋を散らしたおしゃれなガです。咲き残りのヒメジョオンで吸蜜していました。夜の灯りにも集まるそうです。上水路ではじめて見ました。


17. ヒヨドリと柿の実                       (2017.12.23)

 上水路近くの児童公園に、鳥たちの食べごろに熟した柿の木が一本ありました。

 数羽のぼうぼう頭のヒヨドリがうるさいほどに鳴きながら果肉をついばんでいました。

18. メジロと柿の実                           (2017.12.23)

みじかくキュル、キュルと鳴きながらメジロも飛び交い、細く小さな嘴で柿の実をついばんでいました。

 晴れた風もない冬の日の午後、鳥たちの声も弾んで聞こえました。


19. アオサギ                                                                                                                                   (2017.12.19)

 玉川上水に架かる橋の上から撮りました。カメラのシャッター音に警戒していましたが、そのうち慣れたのか魚を漁るような動きを見せるようになりました。もっと近くで撮ろうと、土手に回り込んだところ、眼があった瞬間下流方向へ飛び去ってしまいました。この近辺には青サギを含めて5種類のサギが飛んできます。