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<<  【春】 野の花のポートレイト  >>

カラスノエンドウ 2016.2.27

 淡紅紫色の大きな花弁(花びら)と、より濃い紅紫色の小さな花弁の組み合わせが粋だと思います。やわらかな春の陽を浴びて一段と映えて見えました。エンドウ(豆)の花に似ていますが、ソラマメの仲間だそうです。 

キブシ     2016.3.15

 小さな花が房状になって枝から沢山ぶら下がって咲いています。雌雄異株で写真は雄株の花です。淡黄色の花弁とガクに囲まれた黄色い8本の雄しべが目立ちます。中央に緑色の雌しべがありますが、この花から実はできません。雌株の花はやや地味な淡黄緑色で雌しべだけで雄しべはありません。


クサボケ    2016.3.18 

 3月も中旬になると真っ赤な花が次から次へと咲き、どの花を撮ろうかと迷ってしまいます。開き始めて間もない花に、運よく細い光が射し込んでいるところを撮ってみました。

アマナ      2016.3.20 

 アマナの花は3月上旬に日当たりの良い場所から咲き始め、3月下旬まで楽しめます。写真は、伸びてきた他の草の間でひっそりと咲いているのを撮りました。日向で咲くアマナと比べ、淑やかさが感じられました。


ニリンソウ    2016.3.20 

 咲き始めのニリンソウです。二輪の他の一輪は葉の付け根でまだ小さなつぼみ状態でした。薄紅を引いたようなガク片(花弁のように見えます)に控えめな艶っぽさを感じました。

ヒメウズ     2016.3.21

 道端や草地、建物の脇などに生えています。高さは10~30cmほどあり、5mm程度の小さな花は下向きに咲きます。薄紅色のガクに囲まれた中央に黄色い筒状の花弁があり、可愛らしい花です。花の形はオダマキに似ています。


コブシ     2016.3.21 

 上水路に散在するコブシには、花びらの付け根付近が淡い赤紫色になるものがあります。夕方の斜光の中で一輪の花の中央部をクローズアップで撮りました。真っ白なこぶしの花とは違った美しさを感じました。

スギナ(ツクシ)  2016.3.26 

子どもの頃、ツクシを見つけると春を実感できました。また土筆とも書かれる独特の形も子ども達に人気がありました。春の暖かさが感じられるように明るめに撮ってみました。スギナとツクシは地下茎でつながり、ツクシの後に緑色のスギナが伸びてきます。


セイヨウタンポポ   2016.3.29 

 冠毛(綿毛)のついたタンポポを手に取り、強く息を吹きかけて飛ばす遊びを多くの方が経験されていると思います。近づいて見ると、下に種子をつけたパラシュート群が整然と並んで空に舞うのを待っていました。

タチツボスミレ     2016.4.6

上水路ではごくふつうに見られるスミレです。花びらの色は青紫~淡青色までさまざまです。開いて間もない花の中心部のオレンジ色が気になり撮って見ました。オレンジ色は雄しべの一部です。


ウラシマソウ   2016.4.6

仏炎苞(暗茶褐色で先が広がった筒状のもの)の中から黒いひも状のもの(花の付属体)が伸びている様子を、浦島太郎が釣り糸を垂らしている姿に見立ててこの名があります。一見不気味ですが、特異な形や逆光で見る仏炎苞の縞模様は魅力的です。

キランソウ    2016.4.6 

 茎や葉が地面にはりつくように広がり、開いた花の向きもばらばらで、よく見るためにはしゃがまねばならず、撮りにくい花です。濃い青紫色の花の形と黄色い葯(ヤク=花粉を作る器官)が可愛らしく、咲く時期を楽しみに待っていました。


フデリンドウ   2016.4.6 

 高さが10cmに満たない小さな株に淡青紫色の花を沢山つけていました。この花は陽射しが無いと開きません。青空の下で咲くときこの花は一層可愛らしく見えました。

イチリンソウ   2016.4.6

花はニリンソウに似ていますが、より大きくて黄色い葯(ヤク=花粉を作る器官)が目立ちます。またガク(花ビラのように見えます)が帯びる濃い目の淡赤紫色もおしゃれだと思います。


(シロ)ヒメオドリコソウ       2016.4.6 

 この(シロ)ヒメオドリコソウは通常のヒメオドリコソウと違って、葉は赤紫を帯びることなく緑色、花も淡紅色ではなく白色です。上水路でまれに見かけます。小さな白い花の中に見えるオレンジ色の葯(ヤク=花粉を作る器官)が目立ちました。